国語のアクティブラーニング 音読で育てる読解力 小学5年生以上対象3

国語のアクティブラーニング 音読で育てる読解力 小学5年生以上対象3
2,420円(税込)
国語のアクティブラーニング 音読で育てる読解力 小学5年生以上対象3
 
『国語のアクティブラーニング 音読で育てる読解力』は、子どもたちの「真の国語力」をはぐくむため、2019年3月から言問学舎がシリーズとして出版している国語教材です。当初から高学年用(小学5年生以上対象)、中・低学年用各3巻の合計6巻を刊行する計画としており、本書はその高学年用最終巻である、第3巻となります。刊行順としては中・低学年用第3巻の制作を残しておりますが、内容的な完結篇となる本書において、「真の国語力をはぐくむ」こととともに、これからの時代を生きる子どもたちに大切なことを知って欲しいという願いをこめて、この時期の刊行を企てました。

「真の国語」は、作られた「正解」を見つけるために文章を読むのではなく(その時、大半の読者は「答えさがし」をしながら文中から「情報」を拾い集める読み方になると思われます。傍線部に付属する問題を途中で見るなど、もってのほかです。先に問題を見るのも同様です)、目の前にある文章に何が書かれているのか、著者(筆者)が何をあらわし、伝えようとしているのかに虚心坦懐に真向かい、文章が自分に与えてくれるものを正しくつかみとることからはじまります。

そうしてつかみとった文章の「本質」を、自分の身に引きつけ、自分の考えを組み立てて行く、これが第二段階です。ただ、自分の身に引きつけると言っても、多くの子どもたちは「どこから、どうやって」考えはじめればよいのか、わからない場合が多いです。ここが大きなポイントで、本書・本シリーズでは、読者に的確な手がかりを差し出す「読解シート」を、一つの文章の直後に構成してあります。 そのため子どもたちが、一読しただけでは気づいていなかった(かも知れない)自分の心の動きを見つけ出し、さらにそれを組み立て直して、練り上げることができます。

加えて本書(「小学5年生以上3」)では、これからの時代を生きる子どもたちに大切なことを知り、考えてもらうことを志し、1945年8月6日に広島に落とされた原爆、同8月9日に長崎に落とされた原爆と、言問学舎からほど近い「わだつみのこえ記念館」に伝えられる戦没学徒のことを書きました。物語ではなく、説明文的随筆で、『はだしのゲン』や『長崎の鐘』、『この子を残して』、『きけわだつみのこえ』などからわたくし自身が学んだことを中心に、今の子どもたちにもわかりやすく、そのようすを伝えています。

音読を入り口として深い国語の世界を知ることができ、大切なことを学べるのが、本書『国語のアクティブラーニング 音読で育てる読解力 小学生以上対象3』です。
 
国語のアクティブラーニング 音読で育てる読解力 小学5年生以上対象3 目次
 
はじめに
 
本を読むということ
本を読むということ 読解シート                                         
 生きていてよかった                                             
 生きていてよかった 読解シート                                     
「わだつみのこえ記念館」をたずねて                                           
「わだつみのこえ記念館」をたずねて 
藤袴胸に刻むの記                         
藤袴無念刻むの記 読解シート                                        
忘れまい、八月六日の広島の朝を
忘れまい、八月六日の広島の朝を 読解シート                         
「長崎を最後の被爆地に」
長崎を最後の被爆地に 読解シート
長崎の鐘 歌詞と紹介
 
あとがき      
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